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施政方針【平成21年甲州市議会 臨時会〔11月〕】

記事番号: 1-2513

公開日 2009年12月01日

更新日 2012年04月07日

平成21年甲州市議会 11月臨時会の開会にあたり、提出案件の説明に先立ち、市政運営の基本的な考え方を申し述べ、議員各位並びに市民の皆様のご理解とご協力をお願い申し上げるものであります。

さて、議員各位におかれましては、市議会議員選挙においてご当選の栄に輝かれ、心からお祝い申し上げます。今後とも健康には十分ご留意され、市政発展のため大いにご活躍をいただきますようご期待申し上る次第であります。

私も、このたびの市長選挙において、引き続き市政執行の重責を担うことになりました。 市民の皆様をはじめ多くの方々から寄せられました心温まる激励やご支援に対し、心から感謝を申し上げますとともに、責任の重大さを改めて痛感いたしているところであります。
厳しい社会経済情勢の中ではありますが、甲州市の発展のため、決意も新たに身を粉にして取り組んで参る覚悟であります。

私の市政執行の基本は、「清潔・公正・公開」であります。 
市政に関する情報を市民の皆様に広く公開し、市民と一体となった「参画と連携と協働」のまちづくりを推進し、「風格と活力」のあるまち、「ふれあい」のまち、「希望」のあるまちの実現に向け、決意を新たに取り組んで参る所存であります。 
私は、今回の選挙において、5つの政策を基本に掲げ、取り組んで参ることをお約束したところであります。

第一に、甲州市の新しいまちづくりについてであります。

新しいまちづくりを進めるうえで大切なことは、足腰のしっかりした行財政基盤を確立することであります。 
私は、これまでの4年間、計画的な職員数の削減を図るなど、総人件費の抑制に努めて参りました。 
また、財政の健全化につきましても、実質公債費比率を目標としていた平成24年度を待たずに改善するなど、行財政基盤の確立に取り組んで参りました。今後も引き続き行財政改革に取り組んで参る所存であります。 

これからの4年間は、「第一次甲州市総合計画」に掲げた施策を着実に実施することにより、「豊かな自然 歴史と文化に彩られた 果樹園交流のまち 甲州市」の実現に向けて、より一層の取り組みを進めて参ります。 
総合計画の推進や実施にあたっては、市民、地域、行政が、ともに連携をし、参画と協働のまちづくりを進めていくことが最も重要であります。このため、市民の皆様と膝を交えて市政を語る「市民懇談会」を開催するなど、市民一人ひとりの声に耳を傾けるとともに、旧三市町村の一体感の醸成を図って参ります。

第二に、地域資源を活用した観光・農業振興によるまちの活性化についてであります。

本市の基幹産業であります果樹農業とワインは、最大の観光資源でもあり、伝統文化や歴史遺産などと有機的に連携させながら、観光の振興に取り組むことが重要であります。 
特に、果樹農業は観光の発展のために欠かすことのできないものでありますが、高齢化や担い手の減少、それに伴う耕作放棄地の増加など、年々厳しさを増しております。そのため、JAフルーツ山梨と連携して、耕作放棄地の再生を進めるとともに果実の高品質化などに取り組んで参ります。      
また、「甲州市原産地ワイン呼称認証制度」の平成22年度実施に向けて準備を進めるとともに、産地特有の醸造用甲州種ぶどうの「長期契約栽培奨励制度」の普及等により、ワイン産地のブランド化を図って参ります。こうした取り組みにより、地域資源を活用した観光と農業の振興による、まちの活性化を図って参ります。

第三に、ゴミ減量化と資源循環型社会の構築についてであります。

資源循環型社会を構築するうえで大切なことは、市民一人ひとりの意識改革が必要であります。日常生活の中で、「ゴミをなるべく少なくする」「こまめに分別する」「台所から出る生ゴミは水切りを徹底する」など、これまでも市民の皆様にご協力いただき、ゴミの減量化を着実に進めて参りました。その結果、ゴミ処理経費等を削減することもできました。まさに「捨てればゴミ、活かせば資源」であります。今後も引き続き市民の皆様と協働してゴミの減量化に努めて参ります。 
また、安定したごみ処理体制の確立を図るため、現在整備計画を進めております甲府・峡東地域ごみ処理施設につきましては、組合を構成する甲府市・笛吹市・山梨市と本市が連携して建設を進めて参ります。 
さらに、市庁舎移転整備にあたっては、環境に優しい太陽光発電施設の設置を図るなど、市が率先して資源循環型社会の構築に取り組んで参ります。

第四に、高齢者福祉サービスと子育て支援の充実についてであります。

高齢者が住み慣れた地域で、健康でいきいきと安心して暮らすことができる地域づくりを目指し、介護予防を柱とした各種施策を総合的、計画的に推進して参ります。 
塩山市民病院の産婦人科につきましては、昨年8月、婦人科の毎日診療が再開されましたが、産科の再開には至っておりません。山梨厚生会では来年度、まず院内助産を開始し、その後、条件整備が整ったところで産科を再開したいとのことであります。 
市と致しましても、産科の再開に向けて最善の努力をして参りたいと考えております。 
さらに、保育サービスの充実や保育施設の整備、家庭における育児支援や健康管理、インフルエンザの予防接種や不妊治療費への助成など、様々な施策を引き続き実施して参ります。 
なお、市民の皆様から要望の多い、乳幼児医療費の窓口無料化につきましては、対象年齢を段階的に引き上げて参りたいと考えております。

第五に、教育の充実と芸術文化の振興についてであります。

特別支援教育の充実を図るために必要な「学習支援講師」や「特別支援員」を増員、更には平成23年度からの小学校の学習指導要領の改定に備えた英語指導助手の増員など、きめ細やかな対策を引き続き講じて参ります。 
また、小・中学校の整備や耐震化を計画的に推進し、子どもたちの安全・安心な教育環境づくりに取り組んで参ります。 
更に、市内に点在する先人が遺してくれた、かけがえのない貴重な文化財の保全と景観形成事業に積極的に取り組んで参ります。 
特に、神金地区の上条集落の甲州民家群に関しましては、地元の皆様のご理解を得る中で、その保全と整備に努めて参ります。 
その他、宮光園につきましては、改修工事とともに展示資料の整備を進めており、来年度中のオープンを目指して参ります。 

以上、申し上げましたこれら基本方針及び基本政策に基づき、第一次甲州市総合計画に沿った着実なまちづくりと行政改革の円滑な推進のため、市民の負託に応えるべく全精力を傾注して参ります。
議員各位をはじめ、市民の皆様のご理解とご協力を賜りますようお願いを申し上げます。 

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