記事番号: 1-4763
公開日 2025年04月22日
更新日 2025年04月22日
帯状疱疹の発症予防と重症化リスクを抑えることを目的とし、令和7年4月1日から予防接種法上のB類疾病に位置づけられ、対象ワクチンの助成が始まりました。
帯状疱疹とは
帯状疱疹とは、水ぶくれを伴う発疹(水疱)が、皮膚に分布している神経に沿って帯状に出現する疾患です。
水疱が見られる2〜3日前から痒みや痛みを感じるようになり、1週間程度経つと水疱の多発や発熱、頭痛といった症状がみられることもあります。通常は2〜4週間で皮膚症状がおさまります。子どもの頃に水痘(みずぼうそう)にかかると、水痘・帯状疱疹ウイルスが体の中で長期間潜伏感染し、加齢や疲労によって免疫が低下した際などに、「帯状疱疹」として発症します。
また、皮膚症状が治まった後も、長い間痛みが残る帯状疱疹後神経痛(PHN)になる可能性があります。原因となる、水痘・帯状疱疹ウイルスに対しては、成人の9割以上が抗体を持っていることから、既にほとんどの人が感染していると考えられ、誰もが帯状疱疹を発症する可能性があります。
助成対象者
令和7年度において次の年齢になる方
・甲州市に住民登録をされている65歳になる方
・甲州市に住民登録をされている60歳以上65歳未満の方で、ヒト免疫不全ウイルスにより免疫の機能に日常生活がほとんど不可能な程度の障害を有する方
●令和7年4月1日から5年間は経過措置として、下記の年齢になる方も対象となります。
70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳(令和7年度のみ101歳以上の方を対象とする)
ワクチンの種類と助成額について
助成の対象となる帯状疱疹ワクチンは2種類の製品があります。
どちらを接種するかについては、医師にご相談ください。
名称 |
乾燥弱毒性水痘ワクチン | 乾燥組み換え帯状疱疹ワクチン |
ワクチン名・メーカー | ビケン(阪大微研) | シングリックス(GSK) |
種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種回数 |
1回 | 2回 2か月以上の間隔を置いて2回接種 |
接種方法 | 皮下注射 | 筋肉注射 |
持続性 | 5年程度 | 9年以上 |
1回あたりの助成 | 4,400円 | 11,000円 |
他の予防接種との接種間隔 | 生ワクチンを接種する場合は、通常27日以上の間隔が必要 | 医師が必要と認めた場合は、同時接種が可能 |
※実際の接種費用から助成額を差し引いた額を医療機関窓口で支払う必要があります。
接種場所
・接種可能な医療機関は、対象者への通知でお知らせします。
・4月下旬に対象者へ郵送で通知します。送付された予診票を使用して接種を行ってください。
※事前に医療機関へ電話予約等を行ってください。
接種にかかる注意事項
・帯状疱疹ワクチンの交互接種は認められません。
・接種をする際は、指定の予診票を必ず使用してください。
・市の予診票を使用せず実費で接種した場合は、助成対象外となります。
・すでに帯状疱疹ワクチンの接種が完了している方は、原則対象となりません。
・接種の必要性は医師とご相談ください。