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大好きな野草に囲まれて。

定住型 起業

甲州市を知ったきっかけ、移住のきっかけは?

就職をきっかけに甲州市を知りました。

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大学卒業後に野外教育系の仕事に就職するのがきっかけでした。特に山梨県や甲州市が気に入って...という訳ではなく、就職した場所がたまたま甲州市にあったという、意外とあっさりしたきっかけで移住してきました。

初めて甲州市に来た時の第一印象は?

ギャップに苦しみ・・・

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現在は塩山エリアに住んでいますが、移住した当初は、大和町に居ました。電車も1時間に2本、スーパーもなくコンビニが一つしかない山深いところで、「一体この地域の人はどのように生活しているのだろう?」と、都会とは違う生活リズムに慣れることで必死でした。
当時は運転免許も持っていなかったので、職場の方に送ってもらいながら塩山教習所に通いました。
車がないと生活できない所だなーという印象でした。

以前から田舎暮らししたいという思いはありましたか?

子どもの頃からのあこがれで

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ありました。東京生まれ東京育ちでしたが、子どものころから土いじりや、生き物と遊ぶことが好きで、自然が沢山あるところに住むことに憧れを持っていました。あと方言を使えるようになりたい!というのも子どものころからの憧れでしたね(笑)
東京には「らしさ」が見当たらなくて、無意識に「個性を持ちたい」という、無いものねだりだったのかもしれませんね。

現在の暮らしは?実際に住んでみていかがですか?良かったことなど

コミュニティーのありがたさを実感しています。

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5年前に地域おこし協力隊という制度を活用して、地域活動をしてました。その時にできた地域の方とのつながりのおかげで、起業することができました。まだ起業して2年目なので、金銭的に正直しんどい時もあります。
でも、ご近所や地域コミュニティーに積極的に関わりを作ることで、野菜やおかずなどなど...。いろんなおすそ分けをいただいています。もちろんお返しもしっかりしますが、シーズンになれば箱いっぱいに果物が来て、ありがたいことに「果物はもらう物」になっています。野菜や素材の美味しさを感じられるようになったのも、移住してからですね。

ご近所とのお付き合いや交流は?

田舎ならではの人間関係に励まされました。

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地方には都市部とは違うご近所の付き合い方が存在します。「町会」が「組」という組織に、「消防」という若い男性の自治会が有ったり、「無尽(むじん)」という若い人からお年寄りまで、定期的に飲み会やお食事会をする独特の文化があったり...。  
誘われたらその中に積極的に関わったほうが、良いと思います。 
実は、なかなか友人関係が広げられなかったことが、移住当初の悩みでした。同年代の若い人とどこで知り合ったらいいのか、まだSNSも発達していない頃でしたので、どこにcaféがあってどんな人が集まっているのか情報が手に入りにくいなぁと思っていました。
今はその頃よりも、朝市や地域のお祭りの情報や、サークル、イベント活動もfacebookなどのSNSを上手に活用すれば情報は手に入りやすくなってて良いですね。

都会暮らしとは違う、人付き合い重視で生活や暮らしを形成している地方暮らしのギャップは様々ありますが、そこを楽しめる人であれば移住もスムーズだと思いますよ。

移住の際に困ったこととその解決策は何かありましたか?

よく研究し、道筋を!

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移住して転職をしているのですが、仕事を選ぶことは都会のように企業が山のようにあるわけではないので、苦労する面もあると思います。その感覚で、転職の幅も稼げる業種も少ないことを前提に考えたほうが良いです。
私はもともと農業の勉強をしていたので就農を試みたのですが、法人で勤めると技術や情報の取得はしやすいのですが、なかなか独立できるきっかけが掴めなくて。今は独立するための給付金制度も充実していますが、年齢などの制限はあります。事前によく調べたほうが良いですね。
自分のやりたい仕事をするには起業するのもひとつ。逆に言えば、自立起業したい人にはお勧めの地域です! 農業も結局、自営業という起業ですので、スタート資金は十二分に準備をしてから移住に臨むことをお勧めします。なかなか地方では生活費は安くなっても、稼ぐことが難しくなるのです。

移住の情報をどのように調べましたか?

今は「いいなあ〜」って思います!

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移住を決めた当時は、市役所のホームページくらいで、特に移住向けという情報は無い時代でした。
今は情報が移住者向けに沢山あるので、選べていいな~(笑)と思っていますよ!
移住サイトや、甲州市役所に聞きに行かれるのも手だと思います。市内で農業体験ツアーなど各種イベントを企画している方もいるので、甲州市へ来られるときに私たちのような移住者に直接聞いてもいいと思います!

移住を考えている方へアドバイスをお願いします。


(1)まず仲間を作ってから
(2)資金を十分蓄えてから
(3)手頃な空き家はなかなか見つからないので(今は市役所に聞くとそれなりにあるようですが)、最初はアパート賃貸か物件購入を念頭に

「移住者」という存在は今に始まったことではありません。
制度に頼らずとも、暮らしを続けられるベース作りを一緒にしてくれる頼れる仲間や、通える居場所を作ることから移住の準備は始められます。大きな決断をする前に、相談できる関係を移住先に作った方が、スムーズに暮らしをスタートできると思いますよ。
移住は一念発起、生活ベースを大きく変化する決断だと思いますが、田舎暮らしを実際すると、イメージとは違うことも、思い描いたことができないことも多くあるので、ある程度のんびり身を委ねていく気持ちを持った方が楽しく過ごせるのかもしれません。

私たちと一緒に甲州市を見つめ、考え、暮らしを豊かにしていくことを語り合える仲間になってもらえれば嬉しいです。

プロフィール

鶴岡さん

移住前:東京都(出身:東京都)
移住エリア:塩山

就職のため甲州市に移住し、一度東京へ戻りその後、地域おこし協力隊一期として再び甲州市へ移住。野草の利活用と認識を広げるための活動を中心に取り組んでいらっしゃいます。

移住者インタビュー


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