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景色に惹かれて始まった、勝沼での新しい暮らし

定住型 起業 農業

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移住者インタビュー:堤賢悟さん

東京都でカメラマンとして活動してきた堤さん。奥さまも同じく写真の仕事に携わっており、夫妻ともに「撮ること」を仕事にしてきました。ところが、自宅のマンションの建て替えをきっかけに住まいを探すことになり、たどり着いたのが甲州市でした。移住後、この地で娘さんが誕生。現在はカメラマンとしての仕事を続けながら、ぶどうづくりにも本格的に取り組み始めています。移住のきっかけや暮らしの変化、これからの展望について伺いました。

Q.甲州市に住もうと思ったきっかけは?

A.東京での住まいの変化が、山梨への移住につながりました。

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(写真提供:堤賢悟さん)

堤さん:もともとは東京のマンションに住んでいたのですが、東京オリンピック前に建て替えが決まり、3〜4か月ほどで引っ越し先を決めなければならなくなりました。僕自身、東京でしか暮らしたことがなかったので、当初は都内や海があってカメラマン仲間も多い湘南や茅ヶ崎あたりで探そうと思っていたんです。

しかし、そのころ妻が仕事で何度か山梨を訪れていて、甲州市にある「原茂ワイナリー」からの景色を気に入っていました。それがきっかけで「山梨に住もうか」となって、物件を探し始めました。

Q.移住まではどのように進みましたか?

A.お試し住宅を利用した2泊3日で、住まいが決まりました。

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(写真提供:堤賢悟さん)

堤さん:山梨といっても広いので、最初はどこがいいのか全くわかりませんでした。そこで、ネットでいろいろ調べながら、甲州市のお試し住宅を利用して、2泊3日で物件を見て回ることにしました。
事前に不動産屋さんにも見学の段取りを組んでもらい、いくつか物件を回ったのですが、最後に訪れたのが今の家でした。ネットに掲載されていた写真では生活感が強く見えたのですが、実際に来てみるときれいに片付いていて、リビングもリフォームされていて、「いいね!」となりました。

家賃は予算より少し高かったのですが、妻が「ここがいい!」と。きっと、ぶどう畑の景色が気に入ったんだと思います。
もしこの時に良い物件が見つからなかったら、都内で探そうと思っていました。お試し住宅を利用しながら、ゆっくり家探しができたのは良かったですね。

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Q.ぶどうづくりを始めたきっかけと、今につながった理由を教えてください。

A.畑仕事の面白さに惹かれ、地域との関わりの中で今の道が開けました。

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(写真提供:堤賢悟さん)

堤さん:近所の畑を手伝ううちに、ぶどう栽培そのものが楽しいと感じるようになりました。
80代になっても元気に働く農家さんの姿を見て、「長く続けられる仕事なんだな」と感じたんです。また、コロナ禍で撮影の仕事が減った時期には、季節が巡ればしっかり仕事がある農業のあり方にも強く惹かれました。

そうして農作業に関わる時間が増える中で、甲州市のアグリマスター制度を知りました。本格的に学んでみたいと思うようになったものの、当初は専業農家向けの印象が強く、自分の仕事を持ちながら学ぶ形では難しい部分もありました。制度終了後に借りる農地の見通しも必要で、すぐに始められる状況ではなかったんです。

そんな時、無尽(近所の飲み会)の場でその話をしたところ、偶然近所にアグリマスターの方がいて、声をかけてもらえました。さらに、普段から畑仕事をしている様子を地域の方々が見ていてくれて、「ちゃんとやっている人だよ」と受け止めてもらえていたこともうれしかったですね。

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Q.カメラマンとしての仕事や、ご家族の暮らしにはどんな変化がありましたか?

A.仕事にも暮らしにも、この土地ならではの豊かさが広がりました。

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(写真提供:堤賢悟さん)

堤さん:風景がきれいなので、住んでいる場所の近くで撮影できるのはすごく良いですね。近所の方が「畑においで」「桃を見においで」と声をかけてくれることも多く、外から来た自分たちを自然に受け入れてくれているのを感じます。

また、カメラを持っていることで地域の方々と話すきっかけにもなりますし、写真を通して距離が縮まることも多いです。そのおかげで、東京で「ぶどうのまち」というぶどう畑をテーマにした展示会を開くこともできました。

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(写真提供:堤賢悟さん)

甲州市に引っ越してきてから娘が生まれ、子育てもこの土地で始まりました。妻もこちらでの暮らしをとても気に入っており、家や庭も広いので、子どもがのびのび過ごせるのが良いですね。庭でのバーベキューや花火、焚き火といった、都内ではなかなか難しいことが自然に楽しめるのも、この土地ならではの魅力だと思います。

外食や食べ歩きが減り、畑で体を動かすことが増えたことで、暮らし方も変わり、健康にもつながっていると感じています。

Q.これからの展望と、移住を考える人へのメッセージをお願いします。

A.写真の仕事を続けながらぶどうづくりを深め、この土地の暮らしを知ってから移住することをおすすめしたいです。

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(写真提供:堤賢悟さん)

堤さん:アグリマスター制度が一区切りになった後は、認定新規就農者として、もっとぶどうの仕事に力を入れていきたいと思っています。これまで自分は「写真の仕事しかやらない」と思っていたのですが、甲州市で暮らす中で、まさか「ぶどうづくりをやりたい」と思うようになるとは想像していませんでした。
不安もありますが、少しずつ前に進んでいけたらと思っています。

これから移住を考えている方には、何度かその土地に通い暮らしを知ってから住むのがおすすめだと伝えたいですね。

お試し住宅のような制度はとても良いと思います。
観光で訪れるのと実際に暮らすのとでは見えるものが違いますし、農村には農村ならではの暮らし方があります。そうしたことを知ったうえで移住することで、より気持ちよく暮らせるのではないかと思います。

2026年6月時点

プロフィール

堤賢悟さん
移住前:東京都
移住エリア:勝沼地域

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(写真提供:堤賢悟さん)

東京都でカメラマンとして活動。奥さまも同じく写真の仕事に携わる。東京のマンション建て替えをきっかけに2018年甲州市勝沼町へ移住し、その後この地で娘さんが誕生。現在は写真の仕事を続けながら、アグリマスター制度を活用してぶどう栽培を学んでいる。今後は認定新規就農者として、ぶどうづくりをより本格的に深めていく予定。

株式会社山彦社
https://yamabikosha.com/

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