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地域に根ざした小正月行事を巡る

イベント 地域・自然・文化

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甲州市では毎年小正月の行事が地区ごとに行われています。無形民俗文化財に指定され、県内外から多くの方が見学にくるものから、地域の人たちのコミュニケーションの場になっているものまで、さまざまなものがあります。

無病息災と豊作を願う甲州市の代表的な小正月行事を紹介します。

太鼓の上で演じる歌舞伎!藤木道祖神太鼓乗り

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藤木の太鼓乗りは、甲州市塩山の藤木地区に江戸時代から伝わる小正月の伝統行事です。3基の大太鼓の上に役者が乗り、掛け合いで歌舞伎を演じるというもので、甲州市の無形民俗文化財に指定されています。

役者は藤木地区の上藤木、下藤木、西藤木の3つの集落から選ばれた地元の人たち。どんど焼きの炎を囲み、太鼓や鐘に合せて演じられる歌舞伎は迫力満点です!

会場から拍手が湧き上がると、アンコールを演じてくれることも。終了後には、演者と記念撮影もできます。

大切に守り伝えられてきた里神楽〜田野十二神楽〜

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田野十二神楽は、甲州市大和町田野の地域に江戸時代から伝承されているものです。県内に残る神楽の多くが「出雲流」であるのに対し「伊勢流」であることの貴重さが認められ、県の無形民俗文化財に指定されました。

その名称のとおり舞が十二通りあることから十二神楽と呼ばれています。一説には、天照大神が岩戸に隠れたとき祈祷に舞った神楽ともいわれています。笛と太鼓のお囃子に合わせて、舞が奉納されます。

現在は田野十二神楽保存会の方たちによって大切に守られ、継承されています。

華やかで迫力のある駒踊り!一ノ瀬高橋の春駒

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一之瀬高橋の春駒は、甲州市北部の一之瀬高橋地区に伝わる小正月の伝統行事です。県の無形民俗文化財と国の選択無形民俗文化財に指定されています。

白馬の飾りを付け乗馬姿を模した馬役の「春駒」と馬子役の「露払い」がお囃子や唄に合わせて踊ります。笛や太鼓に合わせて踊りながら練り歩く行列は見応えがあります。

もともとは、1月14日の道祖神祭りで行われていました。現在は実施場所や時期を変え伝承されています。

道祖神の数だけあるお小屋の形、甲州市内のどんど焼き

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甲州市内では、上記の3つ以外の地域でも小正月行事が行われています。小正月が近づいてくると、市内の各道祖神場にお小屋や、オヤマタテ(お山立て)、御幣ややなぎが飾られます。お小屋は、果樹の剪定した枝や、竹、スギ、ヒノキ、藁などで作られます。お小屋とは神様が宿る場所で、昔はお小屋の中で一晩語り明かしたそうです。

形や大きさは道祖神ごとに異なり、お神輿のような形をしたものや、円錐の形をしたものなどいろいろあります。道祖神場は、お祭り当日まで飾られているので、それらを見学するのもおすすめです。

当日は、お小屋に火をつけて燃やします。どんど焼きと呼ばれ、大人から子どもまで一緒に火を囲んで語らいます。

地域によっては、残り火でだんごを焼きます。そのだんごを食べると一年健康で過ごせるといわれています。

まとめ

甲州市内に多く残る小正月行事は、今も昔も変わらず大切なコミュニケーションの場になっています。お祭り当日は地域の大人から子どもまで、いろんな世代が集まります。

ぜひ小正月の時期に足を運んで、甲州市に根ざした小正月行事を体感してみてください。

施設情報

藤木道祖神太鼓乗り
[施設名称]放光寺駐車場
[住所]甲州市塩山藤木2438
[電話番号]甲州市教育委員会 生涯学習課 文化財担当 0553-32-5076
[その他]開催は毎年1月14日午後7時から

田野十二神楽
[施設名称]田野地区公民館
[電話番号]甲州市教育委員会 生涯学習課 文化財担当 0553-32-5076
[その他]開催は1月中旬

一之瀬高橋の春駒
[電話番号]甲州市教育委員会 生涯学習課 文化財担当 0553-32-5076
[その他]開催は1月中旬

ライター:yama

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