武田信玄ゆかりの寺「恵林寺」を訪ねて

地域・自然・文化

山梨県甲州市塩山にある「恵林寺（えりんじ）」は、地元の人々に親しまれているお寺のひとつです。戦国最強と言われた武将「武田信玄」の菩提寺です。境内は自然も多く、訪れる人々を四季折々の表情で楽しませてくれます。

恵林寺で、心安らぐひとときを過ごしてみませんか？

恵林寺は見どころ満載！

恵林寺は1330年、禅僧の夢窓国師（むそうこくし）によって開かれ、その後1564年に武田信玄が菩提寺に定めました。また、江戸幕府5代将軍徳川綱吉の側用人・柳沢吉保のお墓があることでも有名です。文化財も多く、とても見所の多いお寺です。

国の重要文化財である四脚門（赤門）、県の文化財に指定される三門などの他に、「信玄公宝物館」には武田信玄にまつわる宝物が数多く展示されています。中でもひときわ目を引くのは風林火山で有名な「孫子の旗」ではないでしょうか。戦国時代、常に武田軍の陣頭に押し立てられたという、紺地に金泥で大書された軍旗に圧倒されます。

また、本堂の裏側にある庭園は国の名勝指定を受け、夢窓国師による築庭の代表作として有名です。季節ごとに表情を変える景色に癒され、心静かに禅を感じることができるでしょう。

本堂の明王殿には信玄の姿を摸刻させたという 県指定文化財「武田不動尊」が安置されています。明王殿の手前にある「うぐいす廊下」は、どんなに静に歩いても音が鳴る仕掛けになっていて、大人も子どもも楽しめることでしょう。

見逃せない！恵林寺のイベント

武田信玄のお墓がある恵林寺では、毎年命日である4月12日の法要の日に「信玄公忌（信玄公祭り）」が行われます。「しんげんさん」と呼ばれ、地元の子ども達が楽しみにしているお祭りです。この日、境内には武田24将の姿をあしらったのぼり旗が掲げられ、露店がならび、とてもにぎやかな1日になります。

また毎週土曜日、午前6時～7時まで本堂で「恵林寺座禅会」が行われていますので、座禅体験もお勧めです。どなたでも無料で気軽に参加できます。

朝の体験が難しい方は、毎月第2日曜日、午後3時～4時に「日曜座禅会」も行われています。座禅会で自分自身と向き合い、心静かな1日を過ごしてみましょう。

まとめ

恵林寺は、甲州市の塩山駅から徒歩で1時間ほどです。
気候のよい時期は、寄り道しながら恵林寺までの散策を楽しんでもいいですね。

文化や歴史がつまった恵林寺で四季折々の風景の中、時代に思いを馳せてみませんか。

施設情報

［施設名称］乾徳山恵林寺
［住所］山梨県甲州市塩山小屋敷2280
［電話番号］0553-33-3011
［拝観時間］午前8時30分～午後4時30分
［定休日］年中無休
［HPアドレス］http://www.erinji.jp/
［その他］拝観料　大人300円、小中高生100円
宝物館との共通券もあり(大人700円高校生 400円小中学生200円)
　　　　※料金は2018年12月現在のものです。
［アクセス］
自家用車：中央自動車道勝沼インターから国道20を大和・大月方面へ、「柏尾」交差点を左折、「等々力」交差点を右折、「西広門田橋南」交差点を左折、「中沢ガード北」交差点を左折。
バス：JR中央線塩山駅南口から西沢渓谷行、恵林寺前下車

［施設名称］歴史博物館信玄公宝物館
［住所］山梨県甲州市塩山小屋敷2280
［電話番号］0553-33-3011
［営業時間］午前9時～午後5時(入館受付午後4時30分まで)
［定休日］毎週木曜日(4月～12月は無休)
［HPアドレス］http://shingen.iooo.jp/
［その他］観覧料大人500円高校生400円小中学生100円
※料金は2018年12月現在のものです。

ライター：mi-ke