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甲州市のワインの原点は宮光園にあり

地域・自然・文化

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甲州ワインは甲州市のみならず、山梨を代表する産業のひとつですが、そのルーツを知っていますか?甲州市勝沼町祝地区にある宮光園は、山梨県におけるワイン産業の原点となる場所なのです。

ワインへの情熱が今も残る宮光園

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甲州ワインを一大産業として確立させた宮崎光太郎が創業した葡萄酒醸造所と観光ぶどう園の総称が宮光園です。宮崎光太郎はかつて、高野正誠・土屋龍憲とともにワイン醸造のためにフランスに留学予定でしたが、当時15歳と若く、宮崎家の跡取りだったため家族の猛反対の末、留学を断念せざるを得なかったそうです。しかし、その情熱は衰えず、そのままワイン醸造に注がれ、現在の日本のワイン文化の発展につながりました。

ちなみに、フランスに留学した高野正誠と土屋龍憲は、その後甲州市のワイン産業の発展に大きな影響をもたらしました。彼らの功績をたたえ、甲州市のワイングラスには彼ら2人のシルエットが描かれています。

宮光園は甲州ワインの情報発信基地

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宮光園は宮崎光太郎の生家を改築し、当時の面影を残したまま甲州ワインに関する資料館になっています。醸造の歴史や、昔実際にワイン醸造に使われていた道具、さらに皇族が宮光園に来訪した時の貴重な映像資料などを見ることができます。

なかでも、明治や昭和に作られていたワインのラベルや瓶、醸造所の看板などは日本ワインにおける大変貴重な資料として展示されています。

また、宮光園では季節ごとに音楽会やワインセミナーなど、さまざまなイベントが開催されており、現在も甲州ワイン文化を発信し続けています。

日本ワイン文化が日本遺産(Japan Heritage)に認定

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令和2年、甲州市は茨城県牛久市と共同申請した「日本ワイン140年史〜国産ブドウで醸造する和文化の結晶〜」というタイトルで日本遺産(Japan Heritage)に認定されました。

日本遺産(Japan Heritage)とは、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。

甲州市は地元のブドウ農家との共存繁栄をはかり、広大なブドウ畑と新旧 40ものワイナリーを誕生させるに至りました。牛久市の「牛久シャトー」は、ブドウ栽培から醸造までの一貫した工程を構築し、大規模な醸造体制を確立しました。
切磋琢磨して日本のワイン 文化の広まりに貢献した二つのまちに息づく歴史を知れば、ワインの味わいもより深くなることでしょう。

甲州市と牛久市では、日本ワインを通じて盛んに交流が行われており、ぶどうの丘や牛久市のシャトーカミヤでは、お互いの地域のワインを購入することが可能です。2つの地域のワインを飲み比べて、日本ワインの140年の歴史に思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

甲州市のワインは、ふるさと納税の返礼品にもなっています。稀少なワインもありますので、ぜひチェックしてみてください。

甲州市ふるさと納税

まとめ

山梨県におけるワイン産業のルーツである宮光園は、日本遺産(Japan Heritage)に認定された140年の日本ワイン文化を肌で感じることができる場所。ワイン好きなら一度は訪れておきたいスポットです。奥深い日本ワインの歴史について学んでから飲む甲州ワインは、また格別な味わいとなるでしょう。

宮光園のある祝地区は、甲州市でも屈指のワイナリー密集地なので、見学の後にはその足でワイナリー巡りもおすすめです。

施設情報

[施設名称]宮光園
[住所]甲州市勝沼町下岩崎1741番地
[電話番号]0553-44-0444
[営業時間]9:00~16:30(受付16時まで)
[定休日]火曜日(祝祭日に当たる場合はその翌日)、年末年始
[HPアドレス]宮光園(みやこうえん) - 山梨県甲州市観光協会 ぐるり甲州市
[入館料]個人 20歳以上200円、20歳未満・学生100円
団体 20歳以上100円、20歳未満・学生50円
※料金は2024年4月時点のものです。

ライター:さんせん

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